■
ルリの顔前で、大きく隆起したペニスは、男性自身を主張しつつさらなる刺激を求めてどくどくと脈打っていた。
あまりの衝撃に青ざめて凍り付いてしまったルリ。かわいらしかったモノが異形に変化するというアニメーションを目撃して、気分が悪くなってしまった。
「…ん、んん…」
「はっ」
「な…何…してんの…?ルリ…?」
そして最悪のタイミングでレンが目を覚ます。
「(バカチン!ここで目覚ますふつー?)かっ、からだ拭いてあげてただけで…れ、レンレンこそっ、ナニ大きくしてるの!」
「…は?……!!!」
ルリは手で顔を隠しながら、指のあいだのスキマからしっかりと大きくなったレンのそれを凝視している。
「う…っ あっ その…だ…し…つか…」
レンは事態を把握して、大あわてで何かを言おうとしていた。
「なによお」
「つ、つかれ…てたし…起きたばっかり…だし…ご、ごめ…」
オドオドビクビクして下を向いてしまったレン。いわゆる「疲れマラ」状態をルリのイタズラで刺激されたのだから、至極健全な反応だった。少なくともこの状態を誘因したルリに糾弾されるいわれはないのだが。
ルリもその事実に気が付き、なんだか責めるみたいに言ってしまった自分を恥じて、なんとかとりつくろうとした。
「ちょっと寝たまんまで!洗ったげるから!まだ足残ってるから寝てていーよ!」
「ふえ?や、やめて〜」
ルリは恥ずかしさを突っ走ることで振り切ろうと決めた。がばっとレンの裸体に乗っかり、ボディシャンプーで足をごしごし磨きはじめる。レンの目の前で白いパンツを履いたルリの小さなお尻が揺れて、顔が真っ赤になって目をそらす。いちいちルリの腕がボッキしたペニスに当たって、わ、わ、と声を出す。
ルリはどきどきながらレンを振り返って表情をうかがった。レンは顔を真っ赤にしていたが、泣いてはなかったことにルリは安堵した。
(お、女のコだって意識してんのかな?また鼻血とか出しちゃったらどうしよ…あっ、あたしっ…パンツ丸出しだし…)
(ル、ルリのお尻…丸くて…なんだか安心する…)
(でも…やっぱ…セキニンとらなくちゃ…)
レンはくたびれているのもあるだろうけど、嫌がっていないのを確認して、心臓がバクハツしそうなほどコーフンしながら、思い切ってにゅるにゅるの両手で、大きくなったレンのソレを優しく握りしめた。
「ん!はあっ う わ わ」
思いがけない感触に慌てるレン。
(あ、熱い。どくどくびくびくしてる…。でも、これがレンレンの男の子なんだね。やさしくして…あげなくっちゃ。前聞いたあれ、ためしてみよう。オトコノコが喜ぶっていう…)
ゆっくりとルリははちきれそうなレンのソレをつかまえながら上下させ、にちにちと音を立てて揉みしだいていった。
「今日の試合ごくろうさま……ね、気持ち…い?」
「あ、わ、…あああ、ふあ…」
レンは不意に訪れたぞわぞわっとくる刺激にのたうち、頭の中を真っ白にして快感に身をよじる。
にちっ、にちっ、ちゅるっ、ちゅるっ。一定のリズムで、泡立った指をからめてゆっくり、ゆっくり上下させる。
「ル…リ…なんか…ヘンな感じで…」
きゅううんと胸に迫る衝動にやりきれなくなり、レンは眼前に浮かぶルリの股間に抱きついてしまった。柔らかくって暖かいルリの太ももに顔をうずめてしがみつく。
「あっ わわっ もうっ レンレンってしかたないなぁ…」
体勢を崩したルリもずれ落ちないように、カラダ全体で全裸のレンにしがみつく。
性欲のなんたるかをまだ知らない少年少女は、自らのカラダに潜む何かにまだ気づかず、衝動に駆られたままカラダを重ね合わせていた。
カラダ全体をねちゃねちゃとこすり合わせながら、泡を洗い流す。
レンはまだルリのパンツにしがみついて、ちゅっちゅっと口づけをしてくる。そんなレンはどうしようもなくかわいかった。
それに、このおっきくなったおちんちん…、痛くないのだろうか?
(おっきくなったほうも…見慣れてきて、こわくなくなってきたし…なんか、苦しそうだし…)
ふいにルリはレンの亀頭をじーっと凝視して、吸い込まれるように唇を濡らして吸い付いた。
「かぷっ ちゅうううう くぽっ かぱっ にちょっ」
「あ わ わわ」
(これ、フェラチオって言うんだよね。オトコノコが好きっていう…このままじゃ、眠れないだろうし…)
「あ おおお ル…リ… はわわ」
(…別に好きっていうんじゃないけど…レンレンにこんなことするの、他人が先ってのはなんかやだし…野球のせいでモテそうだし…)
そう考えていると、ルリは唾液をいっぱい口に溜めて、リズミカルにおさげの頭を揺らして、にゅっ、にゅっとレンの男性をしごいた。
どんどん興奮が膨張していって、はちきれそうになって、口内がきつくなってきたけど、それもルリを興奮させた。レンはますますルリのパンツに吸い付いてきて、ぎゅってしがみついてきた。
そんなレンがかわいらしくて、ますます口腔の圧を高めてちゅうっと吸い付いて、レンの指に自分の指を絡ませてぎゅっと握り、くねくねとカラダ全体を絡みつかせる。
童貞と処女がセックスのやり方をきちんと知らずに、衝動のまま、快感のまま、湯気のたったバスルームで裸体を重ね合わせる光景は、青臭い色香を室内に振りまいていた。
一心不乱にレンのペニスを口腔で愛撫し舌で味わい、喉でいたわるルリは、試合中のレンの姿を思い起こしていた。
中学の時とは違って、楽しそうにボールを投げてるレンレン。
何度となくピンチに陥り、打たれ、失点しても、眼のチカラを失わずにマウンドでこらえたレンレン。
バッター勝負!とキャラに似合わず咆哮したレンレン。
(おとこらしかったよ、レンレン)
そんな気持ちをこめて、祝福の気持ちでレンのペニスの先端の唇に自分の唇を合わせて、ちゅっと音をたててキスをして、労をねぎらってあげた。これは私からのご褒美。
レンはいとこのルリの、そんな愛撫に、ヌヌっと押し寄せる迫力を感じた。まだよくわからない、オンナというもの。物欲しげに舌なめずりして、本能で若いオトコを捕獲する、少女の隠された本性を感じ取ったのかもしれない。
 |
その色香にクラクラと惑わされ、頭が真っ白になったレンは自分を見失わないように、必死にルリの小さくて丸いお尻にしがみつき、鼻の頭で湿った性器をくすぐりながら、尖ったクリトリスにちゅうちゅうっと吸い付いた。それは母親に吸い付く赤子のようだった。
(そ、そんなに吸い付いちゃ…あ、あ、 ヘンな感じ… き、気持ちが… おかしくなっちゃうっ)
びくっ、びくっと初めての性感に震えるルリは、思わず唇の圧を高めて、レンのペニスを根本から、ずるっと搾りあげてしまう。
「うわあああぁ ル…ルリィ…」
暴発したかのように熱い何かが喉を打ち、思わず口を離したルリの顔に白い飛沫がたぱっ、たぱっと当たり、ルリの頭の中をも白くした。
どろっとした液体が口の中からこぼれおちる。
瞬時に、本能的にそれが何なのか理解したルリは、精液というものを味わおうとした。
(これ…レンレンのあじ…オトコノコのあじ…)
|
|