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ルリとレン 前編

■説明■

 月刊アフタヌーン連載中でアニメ化も決まった野球漫画『おおきく振りかぶって』の、夏大会の初戦、桐青戦後のお話です。主人公のピッチャー・三橋廉(レン)従兄弟の三橋ルリの話です。まだ単行本になっていませんが…。一応、試合の勝敗についてはネタバレ防止のため回避してあります。


 「レンレン!起きてよ。ついたよーっ」
 「…ん、うん」

 ルリはまだ眠っているレンを車中から引きずりおろし、なんとか玄関先まで誘導した。
 高校に入っての初公式を終えて、マウンドの主人公は「電池切れ状態」のままだ。
 だらしない顔をして寝ぼけているレンを見て、ルリは三つ編みを揺らして、ふくくっ、と笑った。
 たよりない、同い年のいとこのレン。中学時代は群馬の家で一緒に住んでいた、もう一人の弟みたいに頼りないレン。

 (でも、今日はかっこよかったよ!レンレンのくせに!)

 ルリは頬を紅潮させて、今日の試合の興奮を思い出した。まるで子供の運動会をホームビデオで録画するオヤのような、そんな誇らしさだった。

 「さて、レンはまた寝ちゃったけどお昼作らなきゃね。食べてくでしょ?買い物行ってくるけど、ルリちゃんも来る?」

 レンの母は、楽しくてしかたがない、という風に話しかけてきた。息子の晴れ舞台も見たし、ルリくらいの女の子が訪ねてきてくれるのが、娘ができたみたいで嬉しいのだ。 

 「…あたしは待ってる。ペイント落とさなきゃだし…」

 ルリは両腕の「ニシウラ」「勝て!」とマーキングされた応援ペイントを見やった。地元じゃないとはいえ、さすがにスーパーで目立ちそうで恥ずかしい。

 「あははっ。そうだねえ。じゃ行ってくるね。レンをよろしくね」

 レンの母のクルマの音が消えていく。試合は朝一番だったので、まだ昼くらいだ。
 玄関でへたっているレンをリビングに引きずってソファに放り投げる。男の子なのに、そんなに重くない。おばさんに似た色素の薄い髪は女の子みたいで、黒くて太くて跳ねる髪のルリとしてはちょっとうらやましかった。

 「う〜、まずこの格好をなんとかしないと風邪ひくよ。あっそのまえにシャワーか。汗くさいし」

 レンはクルマが汚れるからと、おばさんにアンダーパンツ一枚にされていた。てきぱきとタオルを見つけてきて台所で濡らし、一行に起きる気配のないレンにまたがって汗を拭う。自分の責任で風邪をひかれてはたまらない。むずがるレンをおさえつけてがしがしとカラダを磨いた。

 ふと、ケモノみたいな匂いが鼻についた。脇のあたりとか、首筋から。

 (こんなニオイ、したかな?汗のニオイ…男の子…だし、女と違うのかな)

 そういえば胸板も厚くなってきてるし、肩幅も広くなってきてる。お互い二次性徴を経たお年頃らしく、あれこれカラダの変化が気になってくる。

 「…でも、べつにイヤなニオイじゃないけど。あたしは…ムネ、ない。でもクラスメートの子、すごい人もいるし。レンレンもそういうの、気になるかな…?」

 ふと、ルリは試合中の三橋の鼻血を思い出した。

 (おばさんは女子が応援に来たからコーフンしたんじゃない?と言っていたけど、それってあたしのことかな?)

 濡れタオルで肩から二の腕、脇、手先へと汗を拭っていく。女の子より熱い手のひらが、妙に気になってくる。細いけど、しっかりと筋肉のついた上半身だった。高校男子の成長に関心しながら、焼き魚のようにレンをひっくり返したりしてカラダを拭うルリだったが、眠り込んで動かない肉体をすみずみまで拭うのは大変な作業だ。

 「あー、もうらちあかないし!お風呂に入れちゃって磨こう!」

 ルリはなぜだか自分の鼻息が荒くなっているのに気づいてはいなかった。


 バスマットに寝かせたレンにパンツ姿でまたがって、ルリは「レン磨き」を開始した。
 ボディシャンプーを手のひらに垂らし、両手ですりすりと塗り合わせて泡立たせ、全裸に引っぺがしたレンの肌におそるおそるすりあわせていった。
 さっきまではちっとも起きないで話し相手がいなかった自分が空しくもあったが、今はドキドキしながら起きないでいてくれるのを願っている。
悪戯にしては過激すぎるような格好で、ルリはタンクトップと下着姿で、にゅるにゅると肌を合わせていった。
 脇の汗のニオイを嗅ぎながら、ちょろっと生えそろいはじめた髪の毛と同じ色の栗色の脇毛を唇でついばみ、ぺろっと味わってみた。エースの脇はやはりケモノ味だった。
 女の子に間違われることもあった頼りない肩幅とは対照的な、刺激的で鼻につく、甘美と言えなくもないニオイにルリは興奮して、しっかりと泡立てた両手をゆっくりとレンの下半身に忍ばせていった。
 そしてさっきから見ぬふりをしていたレンの股間を、そーっと見てみる。

 (うわあ〜。なにこれ!どうなってるの?昔みたレンレンのおちんちんと違ってない?)

 小学校低学年のときなんか一緒にお風呂に入った記憶もある。あのちびっこくてかわいかったおちんちんの皮から、タテスジの入ったピンクの亀頭が顔を出している。なんだかコーフンしたルリは、おそるおそるなでてみる。ボディソープでにゅにゅるの両手でつまんでみて、袋をやさしくもみしだいてみた。

 (ぷにぷにしてカワイイ…なんでこんなヘンなかたちなんだろう…でも…なんだか…)

 ルリはじっと見つめているうちに、不思議な衝動がわき上がってくる。

 (か、かわいい…なんかイタズラゴコロが沸き出ちゃうっ)

 ルリはごくっと唾を飲み込み、風呂オケに張った湯でペニスを覆う泡を洗い流した。そして内なる何かに抗えないルリは、小ぶりなペニスを、ぱっくんちょ、とほおばってしまった。
 自分でも何をやっているのかよくわからない。フェラチオとも言えない、かわいいものは口に含んでしまうという本能的な母性本能によるものだったに違いない。
 はぐはぐと柔らかいふぐりを口内で揉み、二つの玉を、順番に歯でコリコリと転がしてみる。ペニスの茎を舌で愛撫し、唇でくわえて弾力を確かめてみる。

 (う〜ん 不思議な味…。コリコリしたシーフードの食感?)

 おしっこの味が残っているのかも、と思ったが、べつに汚いとも思わなかった。愛犬の散歩中に、糞のニオイを嗅いで健康状態を確認する飼い主のような気持ちだから。

 (なんだか『しあわせ』な気持ちがする…ふしぎ…)

 レンの「大事なもの」を独占的に確認できた充実感にすっかり満足してしまっていたルリは、「ある変化」に気が付いて、びっくりしてあわててちゅぽん、と口を離した。
 ピク、ピクと小刻みに反応していたペニスは、次第にムクリと起きあがり、みるみるうちに体積を膨張させ、起立したのだ!

 (な、なにこれ〜!)

後編に続く
後編は来週あたり更新します。
カット/かんのいずか様

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