(こんなところで帝国への復讐を、ダルマスカ王国の再建を止めるわけにはいけない……!) プラチナブロンドの髪と同じ色のまつ毛がふるふると震えていた。それは怯えや恐怖というより、むしろ怒りに駆られたものであった。
鎧に身を固めたジャッジ・ギースは、舐め回すように話しかけてきた。 肌の露出の多い軽装は温暖な「ダルマスカ流」の着こなしなのだが、帝国人にとってはオトコの目を楽しませる破廉恥な姿にしか見えないらしい。 「わたしは何も知りません!」 のぞきこむような中年のいやらしい顔に、アーシェは唾を吐いた。 帝国騎士たちが両腕をつかみあげ拘束した。 「若くして未亡人となられたあなただ。欲求不満を解消してさしあげるのも我々の役目…すっきりイかせてさしあげますよ」 あまりの恥辱に頭の芯がカッとするのを抑えこむアーシェ。 (少しだけのガマンだ…。助けが来るまでの。いざとなったら舌をかみきって自決する。) そんな王族としての誇りだけが、不安と恐怖ですくみ上がりそうなアーシェを支えていた。 「私はなにも感じません。卑劣な帝国人などに…」 あくまで凛として高貴な立ち振る舞いが、若い帝国騎士たちを奮い立たせた。
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信じられない陵辱の言葉責めにアーシェは殺気を放ったが、乳房をたぷたぷと震わせられたり、背筋を指でツーッとなぞられたりしている内に、肉体が熱くなってくるのを無視できなかった。 (いけない…なんで…感じちゃうの…!) アーシェははじめて、健康な女として生まれてきたカラダを呪った。嫌がるそぶりをよそに、乳首は固く天井を向き、腰はもぞもぞくねくねと蠢き、きめ細かい肌は汗がにじんでいる。乳首をつままれ、うなじを舌でなぞられ、耳元に熱い息をふきかけられるたび、いちいち感じてピクンピクンと跳ねるのも欲求不満な未亡人の性(さが)なのだろうか。 「はあ…はあ…いやっ あっ あふうっ ふああ…!いやあん!」 次第に息を荒げてしまうアーシェは、粘液で熱く湿った股間をくねくねと動かし、腰を振っていた。 (お股がむずがゆい…くう…っ。いけないとわかっているのに…腰が動いてしまう…) そんなアーシェの様子を眺めて楽しんでいたギースは、中年男の脂ぎった指先をアーシェのタイトなショーツの下に忍び込ませ、絶妙なタッチで湿った花壺に挿入してきた。 「あっ…!? あああんっ!」 くちゅ、とかすかな音をたてて、信じられないくらいスムーズに男性の指を吸い込んでしまった。 ぐちゅぐちゅ。ずちゅっ。 ギースは二本指を交互に縦に動かし、音をたてて高貴な膣壁を、王女にもあるGスポットを刺激した。まさかと思いながらもどこかで期待していた二本指の愛撫によって、アーシェは我を失い喜悦の声を上げた。 「ふあああ!いやっ あっ ああう!ああー!」 背筋を反らせてのけぞったアーシェは、たっぷりとした乳房をぶるるんと揺らせたものだから帝国騎士達は喜んだ。ギースは余裕たっぷりに、女などこんなものだ、と言わんばかりに指先で花弁を後戯し、ほてったアーシェの性感中枢をなだめていた。 (イった…。私は…イってしまった… 辱められてしまった…) アーシェは自分が信じられなくなってしまった。 (いや…。その前に…。絶対に…許さない。帝国は皆殺しにしてやる…!) 帝国騎士達の嘲りの声が聞こえる中、美貌の下に隠された復讐の刃が、今まさに熱く燃えたぎろうとしていた。 END |
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